短歌

歌

 私の叔父は、「短歌」を詠んでいます。桑原(桒原)正紀といいます。

 

桑原正紀

wikipedia

 最近では、テレビのプレバトで俳句などが人気となっていますが、短歌は、素人目にも構造が複雑なこともあり、俳句に比べても、一見何か難しいイメージがあります。

 短歌といえば、百人一首が最も有名ですが、その文体は、古典調で、独特の響きがあるのが特徴です。明治期に入ると、こうした古典的な和歌の歌風を改良することを求める運動が展開され、それが近代短歌や現代短歌へと繋がっていきます。

 北原白秋、与謝野晶子、石川啄木などは、学校の授業でも習いますが、これらの歌人がそうした運動の中で活躍し、また、司馬遼太郎の「坂の上の雲」でも有名な正岡子規もこの頃の歌人です。

 昭和期には、俵万智の「サラダ記念日」が、ベストセラーになり、ニュースにもなりました。当時、子供だった私も覚えています。

 私の叔父は、これまで、短歌の書籍を数冊出版しているのですが、その都度、その書籍を送ってくれます。私自身は、短歌については全く造詣がなく、いわゆる「5,7,5、7,7」位の知識しかありません。したがって、なかなかその内容を理解することは簡単ではありませんが、いつも目をとおしています。

「ふるさとに病む兄とほくおもうふ日々かさねて月余いま帰り来ぬ」

秋夜吟/桑原正起

 上記は、広島に住む私の叔父(桑原正紀の兄)が亡くなった際の歌です。私は、短歌のことはよく分かりませんが、この歌を読むと、この時の記憶が蘇ります。

 短歌というのは、短い文章の中で、その時の情景や心情を表現することができ、その意味では俳句も一緒です。短歌は、俳句に比べると、文章としては長い分、よりそうした人間の情緒感を作上で読み手に伝えることができるような気がします。

 もし宜しければ、叔父の作品をご覧になってみてください。