【浜松市】司法書士へ相談を！遺言書作成の必要性と注意点

遺言書を作成すると何がいいの？

司法書士などの専門家に遺言書作成の依頼をするのであれば、まず遺言書作成の重要性・メリットを知っておくべきでしょう。こちらでは、遺言書の重要性やメリットについてご紹介いたします。

法定相続人以外にも財産を受け継がせることができる

遺言書がなくても、あらかじめ伝えておけば、自分の好きなように財産を受け継がせることはできるのではないか、このように思っている方もいるかもしれません。遺言として法的効力を持たせるためには、正式に遺言書を残す必要があります。

遺言書がない場合は、法定相続人に財産が分割されて相続されるかたちになります。そのため法定相続人以外の孫や友人、知人などに特別に財産を受け継がせたいという場合は、遺言書を残すことで相続の意思表示を行う必要があります。

相続人同士で遺産分割協議を実施する必要がない

遺産をどのような割合で分けるかは、相続人同士が1つ1つ協議して決めていきます。このようなときに遺言書があれば、遺産の分け方についても自分自身の意思を伝えることができます。

遺産分割協議では、相続人同士で「この分け方は不公平だ」「もっと私は相続できるはずだ」などの争いが生まれやすいため、思うように協議が進まないこともしばしばあります。

遺言書があれば、協議は格段に進めやすくなります。相続における一連の流れを大幅に省ける可能性が生まれるのです。

無用な争い・トラブルを最小限に抑えられる

自分が亡くなった後に親族間で遺産を巡りトラブルになるのは、本意ではないでしょう。実際に、「このままではおそらく揉めるだろうから」と遺言書作成を検討している方も多いと思います。

司法書士などの専門家を頼った上で手続きを任せれば、相続における問題の一つである遺産争いを最小限に抑えられます。遺言書作成は無用な争いをなくすことができるという意味でも、大きなメリットがあると言えるのです。

遺言書はどのような場合に必要？

浜松市で司法書士に遺言書作成の相談・依頼をしたいときは、浜松市で実績があり、信頼できる司法書士を見つけることが大切ですが、そもそも本当に遺言書を書いておく必要があるのかどうかという点で迷っている方も多いでしょう。

こちらでは、遺言書を残しておいたほうがよいパターンについて整理していきます。

• 所有している土地や家などを受け継がせるなら法定相続人以外の人も含めたい
• 親族間のトラブルを少しでも防ぎたい
• 財産をわかりやすくし、少しでも相続手続きの負担を減らしておきたい
• 相続の対象となる財産が多い
• 隠し子や養子の存在を隠している
• 隠していた借金などの負債がある

このような場合は、遺言書をあらかじめ作成しておくのが望ましいと考えられます。

特に養子や隠し子の存在を家族に隠していた場合、隠していた借金などの負債がある場合については、進んで遺言書の中でその事実を明かしておくべきと言えます。

後になって息子や娘たちが相続手続きで困らないためにも、隠していたことは遺言書の中に記載しておくのがよいでしょう。

逆に遺言書が要らないケースとは？

トラブルを避けるためにも、基本的に遺言書を作成しておくことに越したことはありません。しかし、下記のようなケースの場合には、あえて作成する必要がないと言えるでしょう。

• 亡くなった後のことはすべて親族に任せたい
• 財産が少ないというように、揉める要素がほとんどない

こちらのブログでより詳しい説明をしておりますので、併せてご覧ください。

浜松市のくわはら司法書士事務所では、「遺言書作成をお願いするべきかどうか」という点も含めてご相談を承っております。浜松市で遺言書作成のことでお悩みの際には、ぜひお気軽にご相談ください。

もし遺言がなかったら？

浜松市で司法書士に遺言書作成を頼む場合は、そもそも、もし遺言書がなかったときは実際にどうなるのかという点についてもチェックしておくことが大切です。

遺言は口で伝えただけでは無効

上でも少し触れてきましたが、残念ながら口約束のみの相続の意思表示は無効です。「これが遺言だから」と言っていたとしても、法律のもとでは、遺言として成り立ちません。

自分では遺産についての意思表示をしたつもりでも、遺言書がなければその意思表示は、何の意味もなくなってしまいます。家や土地を受け継がせたい人がいたとしても、その人への相続は、法定相続人でない限り叶わないのが現実です。

相続人たちで分け方について協議する

遺産の分け方や割合については、相続人同士で遺産分割協議という話し合いをすることで詳細を詰めていきます。遺言書が残されていれば、内容を具体的にチェックした上で、被相続人が望む分け方に従って遺産を分けていきます。

一方で、遺言書が存在しない場合には、相続人たちは遺産をすべて把握した上で協議をはじめる必要があります。

そして後に作成されるのが、遺産分割協議書です。全員が納得する協議の結果が出たら、それを協議書として残し、のちの名義変更などの手続きで、必要に応じて使う流れになります。そしてその結果に従って、遺産を分割していきます。

遺言書がないとこんなトラブルが…

遺言書作成するときには、遺言書がないことで起こりえるトラブルについても目を向けておきましょう。

• 相続人がわからず相続手続きに時間がかかり、相続人調査の費用も必要になる
• 親族間の遺産争いが泥沼化する
• 本来あるはずの資産を扱うことができず（遺産分割が進まないせいで）、税金や葬儀の支払いにおいて多額の立て替えが必要になった

このようなトラブルは、相続手続きにおいてよくあることです。他にも、株式の相続手続きに手間取っている間に、株価が暴落してしまい、結果として全員に損失が出て終わった…というケースもあります。

トラブルは未然に防いでおくことに越したことはないでしょう。浜松市で遺言書作成に迷ったときは、残さないとどうなるのかということも含めた上で、浜松市内で相談しやすい司法書士に細かく相談していくとよいでしょう。

遺言書では避けたほうがいい内容

遺言書作成を司法書士に依頼するときは、以下のような内容や表現について、特に注意が必要です。

内容がわかりづらく抽象的な表現

例えば「妻には〇割、長男には△割、次男には□割…」といった表現のみでは、内容が抽象的で「何の財産のことを言っているのか？」と相続人たちは戸惑ってしまうでしょう。

そうならないためにも、内容はできるだけ具体的に、どの財産をどういった割合で誰に受け継がせるのか、わかりやすく残しておくことが望ましいでしょう。

言い回しには十分に配慮する

遺産相続におけるトラブルを防ぐための意味合いも強く持つ遺言書ですから、遺言書の中で親族の神経を逆なでするようなことは控えるべきでしょう。

よくあるパターンで言うと、遺産の取り分を減らしたい親族をあえて悪く見せるような表現をすることです。そんなことをしては、さらなる争いを呼ぶきっかけにもつながりかねません。

また、自分の意図とは違うかたちで遺産分割の意図が伝わってしまったことで、トラブルにつながったケースもあります。

「あんなに介護のために尽くしてきたのに、遺言書には感謝の言葉がないどころか、自分の取り分が少なかった」などと思われるようなことになっては、お互いに不本意でしょう。

最後に自分が残す家族への手紙と思って、遺恨のない言い回し・表現を心がけたいところです。また、本当にこの分け方でよいのかというように、遺産分割の方法についてはしっかりと熟考することも大切です。

後悔なく遺言書を残すには、司法書士に積極的に相談した上で、分割方法や書き方などをレクチャーしてもらうことが重要となります。

浜松市のくわはら司法書士事務所では、相続相談については初回無料で受け付けておりますので、遺言書作成に迷った際にはお気軽にご相談ください。